ホーム 総合 イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏死去、98歳 セブンイレブンを国際的企業に

イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏死去、98歳 セブンイレブンを国際的企業に

著者 北川 健太

セブン&アイ・ホールディングスの名誉会長で、コンビニエンスストア「セブンイレブン」を世界的な企業帝国へと押し上げた、日本の富豪、伊藤雅俊氏が10日、老衰のため死去した。98歳だった。同社が13日、声明で発表した。

セブン&アイ・ホールディングスは声明で、「生前のご厚誼(こうぎ)に深謝いたします」とした。

コンビニエンスストア「セブンイレブン」は世界で8万3000店舗以上を展開している。その4分の1は日本にある。

伊藤氏は1956年、東京で叔父と異父兄が経営していた小さな洋品店「羊華堂」を継ぎ、その後、イトーヨーカ堂に改名。食料品から衣料品まで何でもそろうワンストップストアのチェーン店へと成長させた。1972年には東京証券取引所2部に上場した。

同じ頃、イトーヨーカ堂の役員だった鈴木敏文氏が、アメリカを訪れた際にセブンイレブンの店舗を発見した。

イトーヨーカ堂はその後、セブンイレブンの運営会社サウスランドとエリアサービスおよびライセンス契約を結び、1974年に日本1号店をオープン。1991年3月、イトーヨーカ堂はサウスランドの株式を取得し、経営に参画した。

伊藤氏は過去のインタビューで、成功したのは努力の結果か、それとも運が良かったからかとよく聞かれるが、その答えは両方だと答えていた。戦後すぐに、日本で幅広い消費社会が形成され始めた時期にビジネスを始めたことは幸運だったとした。

1992年、総会屋への利益供与事件で役員らが逮捕されたことを受け、伊藤氏は株主総会の秩序を保つために社長を辞任した。

イトーヨーカ堂は2005年、セブン&アイ・ホールディングス(Seven & i Holdings)に社名を変更した。小文字の「i」はイトーヨーカ堂と、同社名誉会長の伊藤氏にちなんだもの。

伊藤氏はオーストリア系アメリカ人の経営学者ピーター・ドラッカー氏と交友があり、同氏からも影響を受けていた。

伊藤氏を大口寄付者とする米クレアモント大学ピーター・ドラッカー経営大学院によると、「ドラッカー博士との交友が始まった最初の数年間は、2人はアメリカや日本で連絡を取り合い、世界経済や日本経済、伊藤氏が計画すべき方向性について夜遅くまで議論していた」という。

ドラッカー氏は伊藤氏を「世界でも傑出した起業家兼ビジネス・ビルダーの1人」と称していた。

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