ホーム 総合 大坂選手、メディアに「プライバシー」と「共感」求める 米誌に寄稿

大坂選手、メディアに「プライバシー」と「共感」求める 米誌に寄稿

著者 石田 光

テニスの大坂なおみ選手が、メディアに「プライバシー」と「エンパシー(共感)」を求める文章を米誌タイムに寄せた。個人的な治療歴を詮索(せんさく)されるのは今後決して望まないとも訴えている。

大坂選手は5月の全仏オープンで、記者会見への出席を拒んだあと、大会から棄権した。会見拒否は自らの心の健康(メンタルヘルス)を守るためだったと説明した。

タイム誌への寄稿で大坂選手は、「ほかの職業なら、個人的な休日をたまに取ることは、それが習慣的でなければ認められるはずです」と主張。

「アスリートは人間です」とも書き、こう続けた。

「(ほかの職業なら)極めて個人的な症状について、雇い主に明かす必要はないはずです。少なくとも一定のプライバシー保護のため、人事部門の対応があるはずです」

「厳しい制裁を受けることなく、たまにはメディアの詮索から精神的にひと休みする権利を、選手は与えられるべきではないでしょうか」

大坂選手は全仏オープンで、記者会見に応じなかったとして主催者から罰金を科された。

4大大会(グランドスラム)の各主催者も、メディア対応は義務で、それを拒むなら、グランドスラム4回優勝の大坂選手を大会から追放する可能性があると表明した。

その翌日に、大坂選手は全仏オープンの棄権を発表。2018年に全米オープンで優勝して以来、「長いうつ状態の繰り返しに苦しんできました」と明らかにした。

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大坂選手は今回の寄稿で、「自分の症状を明かさなくてはならないと、大きなプレッシャーを感じました。率直に言って、メディアと大会主催者が私を信じなかったからです」と振り返った。

「そうしたことは誰にも経験してほしくないし、特に精神的にもろい選手たちについては、保護措置を確立できると期待しています。それに、個人的な治療歴を詮索されるのは二度とごめんです。メディアに対しては、次に顔を合わせるとき、いくぶんかのプライバシーとエンパシーをお願いしたい」

グランドスラム主催者側はその後、選手を支援するための「意義ある改善策を作り出したい」と表明。選手たちが直面し得る重圧に同情しているとした。

大坂選手は全仏オープン以降、試合に出ていない。今月開幕の東京オリンピックには出場の予定だ。

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